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モネ展と京都市動物園 [絵画鑑賞]

2016年3月11日(金)曇

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京都市美術館で行われている「モネ展」に行ってきました。
京都では、33年ぶりの「印象、日の出」を是非観たいと思って足を運びました。

ゆったりと観たいので、朝一番で観ることに。
早起きして8時20分に美術館に到着。
一番乗りだと思っていたら、すでに一人のおじさんが並んでいて2番手でした。
9時の開館ですが、続々と人がやってきて、開館時には100人以上並んでいたようです。

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ブローニュの森とラヌラグ公園の間にあるマルモッタン・モネ美術館です。
2006年に訪れた時の写真です。その当時はマルモッタン美術館と名乗っていました。

沢山の人が並んでいましたが、散開してゆっくりと作品を眺めることが出来ました。
早起きして来た甲斐がありました。

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「印象、日の出」です。美術館の入口に飾られていたものです。
近くで観たい人用の通路が設けられています。こちらは立ち止まってはいけません。
じっくりと観たい人はその通路の後ろから、立ち止まって観ることが出来ます。
人気の作品は人だかりがして、ゆっくり眺めることが出来ないのが常ですが、この方式はいいです。
他の美術館でも是非採用して欲しいです。

久しぶりに観た「印象、日の出」ですが、全体的に青っぽく感じました。ライティングの加減だと思いますが。
印象派の名の由来となった作品です。何度見てもいいです。
前列から後列からと位置を変えて眺めました。
「印象、日の出」は、3月21日までの期間限定展示となっています。

作品数は少なかったですが、いい作品を眺めることが出来て、いい展覧会でした。

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アトリエでのモネです。
光を捉えようとしたモネらしく、窓からの光が美しいです。

ジヴェルニーの日本の橋とゆう作品で、ジャクソン・ポロックの抽象絵画のような作品があり、
ええなぁと感じ、ポストカードがあれば買うてかえろと思いましたが、ありませんでした。
人とええなぁと感じる点が違うのかな。

早く来たので、昼食にはまだ早く、京都市動物園を訪れました。
動物園に来たのは何十年ぶりでしょうか。京都市動物園は初訪です。
目玉の動物はと係のお姉さんに訪ねてみたら、ヤブイヌとの事でした。
聞いたこともない動物ですが、楽しみに入園。入園料は600円でした。

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トラが気持ちよさそうに寝ています。
ここの動物園はリニューアルして、下から動物を眺めることが出来るようになっていて、面白いです。
動きを見ていたら、ネコやなぁと感じます。

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ワオキツネザルです。
マダガスカルに生息しています。
体温調節が苦手なので、冷え込む朝などに日光浴をして身体を温めます。
この日は最高気温が12℃と寒い日でしたので、日光浴している姿を見ることが出来ました。
両手を左右に広げ、日光にお腹を向ける姿が可愛らしいです。
子供がしがみついてお乳を飲んでいるのが、また愛らしいです。

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ゴリラ舎は人だかりが出来るほど人気です。
この日は、幼稚園の遠足も来ていて賑やかです。
ゴリラの横顔をパチリ。哲学的にさえ感じます。

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ミーアキャットです。
アフリカ南部に生息しています。マングースの仲間です。
立ち姿が有名ですが、立つ理由の一つは、外敵から身を守る為に立ち上がって周囲を見渡すこと、もう一つは、ワオキツネザル同様日光浴でおなかを温めるためだそうです。
こちらの姿も可愛らしいです。

小さな動物園ですが、久しぶりの動物園で童心に帰って楽しくて2時間ほど過ごしました。
あっ、ヤブイヌですが、背中を向けて寝ていて顔を見ることは出来ませんでした。
ヤブイヌはイヌ科の動物で、その中で最も原始的な種とされているそうです。
写真で見た感じでは、アナグマに似た感じでした。

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『琳派 京を彩る』 〜京都国立博物館 [絵画鑑賞]

2015年10月30日(金)曇

今年は、「琳派」という流派が誕生してから400年になります。
いろいろな展覧会がありますが、最大とゆうてもええ展覧会です。

この展覧会の目玉は、琳派を代表する絵師、俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一が描いた「風神雷神図屏風」が同時に鑑賞できます。3作品が揃うは関西では75年ぶりです。次に揃うのは、100年後かも?
そう思うと、琳派400年の年を迎えられたことに感謝です。

3作品が揃うのは、27日から11月8日までです。
したがって、その間は混み混みです。
事前に混雑状況がツイッターで分かるのですが、見ていたら最高で180分待ちとなっていました。

大阪から京阪電車で京都に向かいましたが、なぜかいつもより混んでいます。
紅葉には早いし、この人達は、いずこへ行くのでしょうか?
七条駅で、どっと人が降りたら、京博へ行くんちゃうかと思っていましたが、そんなには降りませんでした。

待ち時間は、50分となっていましたので、素直に並びました。
一人だと時間を持て余していたかもしれまんせが、友達と来ていたので、そんなに長くは感じられませんでした。期待を高めてくれる時間と思って、入場を待ちました。

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なが〜い行列。
展覧会が催されているのは、昨年できた平成知新館です。
京博を訪れることが初めてです。
シンプルすぎて面白みを感じない建物です。

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看板は、宗達の風神雷神図屏風です。

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こちらは、宮内省内匠寮技師片山東熊設計の旧・帝国京都博物館本館である明治古都館です。
煉瓦造平屋建て、フレンチルネサンス様式の建物で、1895年(明治28年)10月に竣工しました。
趣のある、ええ建物です。

入るまでは時間が掛かり、中も混んでいましたが、人垣が3重4重とゆうとこまではいってませんでしたので、まあまあじっくりと観ることが出来ました。
でも、中には作品の前でじっと立ち止まって観る人がいてて、全然進まないこともありました。
じっくりと観たい気持ちは分かりますが、混んでいる時はゆっくりと進みならが鑑賞して欲しいなと思います。
係員が立ち止まらないように注意するのも必要かなと思います。

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上から、宗達、光琳、抱一の風神雷神図屏風です。
宗達は国宝、光琳は重文です。
それぞれの作品は、100年ほど製作年が違います。
抱一の作品は、色使いや筆致が現代絵画に近いなと感じました。
宗達、光琳は甲乙付けがたいでが、構図で宗達の作品のほうが好きです。

今回の展覧会では、国宝が5点展示されていました。
国宝は、なるほど素晴らしいと感じさせてくれる作品がほとんどですが、
1点、えぇこれが国宝と感じる作品がありましたが、何かいわれがあるのでしょうか。

人が多くて、観るのに疲れましたが、風神雷神図屏風以外にも素晴らしい作品が多く、ええ展覧会でした。
2月に頂妙寺に観にいった宗達の牛図も展示されていて、再会できて嬉しかったです。

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帰りは、鴨川沿いを散歩しながら、帰りました。
紅葉にはまだ早いですが、ほんのりと色づいている木木もあり、秋の本格的な訪れも、もうすぐやなぁと感じました。


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ルーヴル美術館展とマグリット展 [絵画鑑賞]

2015年7月14日(火)晴

ルーヴル美術館展へ、友達と行ってきました。
会場は、京都市美術館です。台風が近づいていて心配だったのですが、よく晴れていて夏本番、めっちゃ暑かったです。

平日にかかわらず、ギュウギュウ状態でした。
テーマが、「日常を描く-風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」となっています。
ルネサンスが最後の花を咲かせた16世紀初頭から、現実に目を向けるレアリスムが勃興した19世紀半ばまで、約3世紀半にわたるヨーロッパ風俗画、約80点の絵画が並んでいます。

絶対に観たいとゆう展覧会でもなかったので、興味がある絵画だけ眺めて、あとは横目で流し見しました。
私の目当ては、フェルメールの「天文学者」です。
ルーヴル美術館に所蔵されているフェルメール作品は「レースを編む女」と、「天文学者」の2点のみです。
ルーブル美術館で観たときは、あまり感動しなかったのですが、展示方法が変われば見え方も変わるので、来てみましたが、あんまり感動しませんでした。フェルメールならではの作品意図があるのかもしれませんが、あんまり好きな作品ではなかったです。

同じく京都市美術館で、マグリット展が開催されています。
展示作品が少ないと、展覧会が同時開催されることがあります。
開催されていることも知らなかったのですが、友人の誘いで観ることに。

ルネ・マグリット(1898〜1967)は、ベルギーの国民的画家で、20世紀美術を代表する芸術家です。言葉やイメージ、時間や重力といった、私たちの思考や行動を規定する“枠”を飛び超えてみせる独特の芸術世界は、その後のアートやデザインにも大きな影響を与えました。
(後から知りました)

シュールレアリスムは、ほとんど見てこなかった分野ですが、見てみると面白いです。
マグリットは色使いも綺麗なので、観ていて気持ちがいいです。

私が一番印象に残った作品は、「光の帝国Ⅱ」とゆう作品です。
どこかで観たことがある作品やなと思っていたのですが、ジャクソン・ブラウンの「レイト・フォー・ザ・スカイ」のジャケットは、この作品モチーフにしています。また、浜田省吾の「愛の世代の前に」のジャケットは、「レイト・フォー・ザ・スカイ」をモチーフにしています。面白いんもんです。

マグリットの作品は、他にもジェフ・ベック、ラスカルズ、スティックス、佐野元春などのジャケットに影響を与えていますし、漫画家の藤子不二雄Ⓐはそのもの、「マグリットの石」とゆう作品を描いています。
(これも後で知りました)

一度観て、いっぺんにファンになりました。
絵画の世界も広いもんです。

その後のニュースで7月28日から空調装置が故障して臨時休館になっています。
観られてラッキーでした。
空調壊れて、設備は大変やろなぁ。同業者として同情いたします。

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チューリヒ美術館展 [絵画鑑賞]

2015年3月24日(水)晴

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神戸市立博物館で開催されている「チューリヒ美術館展」に行ってきました。
日本とスイスの国交樹立150年を記念する事業の一環として開催されています。

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こちらが、チューリヒ美術館です。
スイスで一番素晴らしい美術館といわれています。5年前の世界一周時に訪れました。
入場料は14スイスフランでした。

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会場の入口には写真撮影ができるオブジェが作ってありました。
こちらは、ゴッホの作品を模してあります。

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ルソーの作品は、肖像になりかわって自分が作品の中に入って写真撮影ができます。
こちらは人気になっていました。

今回の展覧会は、10万点以上の所蔵品の中から、印象派からシュルレアリスムまでの74点が飾られています。チューリヒ美術館のコレクションが、まとまったかたちで紹介されるのは本邦初だそうです。

チューリヒ美術館とゆうと、国立の美術館と思うかもしれませんが、18世紀末にチューリヒの町の芸術家や鑑定家たちが立ち上げた小さな集まりに端を発し、チューリヒ美術館の運営は、今日でも市とともに、2万人のチューリヒ芸術協会の会員に支えられています。

写真撮影は、もちろん禁止です。
チューリヒ美術館では写真撮影できますので、その時に撮った写真を使用しています。
いつも不思議に思いますが、なんで日本の美術館は写真撮影や模写が禁止のところが多いんでしょうか。芸術に親しむ機会を減らすように思って、残念でなりません。

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ホドラーの「日没のレマン湖」です。
ホドラーはスイスを代表する画家です。
画家の背景にあった妻との死別などの悲しさが表現されているそうで、この絵を見て恐いと感ずる人もるようですが、私は静かな美しい風景と感じました。

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ムンクの「冬の夜」です。
ムンクらしい曲線と直線がで表現された画面は、厳寒の冬の夜が醸す陰鬱な雰囲気が感じられます。

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ゴッホの「サント=マリーの白い小屋」です。
療養のため地中海に面した漁村サント・マリー・ド・ラ・メールを訪れたゴッホが描いた作品です。
青い空、白い石灰の家、草の緑、色彩の対比が強烈な印象を残します。

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シャガールの「ヴィテプスクの上で」です。
シャガールの幻想的な絵とロシアの風景が、マッチしています。


パンフレットには、
「圧巻 すべてが代表作!!」
となっていますが、そこまではいかへんやろっとは思いますが、
チューリヒを思い出しながらの絵画鑑賞は楽しかったです。

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ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展 [絵画鑑賞]

2014年10月22日(水)曇後雨

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展覧会の中間くらいで水曜日で天気が悪いと悪条件(ええ条件)が揃って、
京都市美術館へ「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展」を見に行ってきました。
予想通り、客の入りは3~4分程度で、なんとかゆっくり鑑賞できました。

ジャポニスム(仏: Japonisme)とは、ヨーロッパで見られた日本趣味のことです。
江戸時代の浮世絵や万国博覧会(パリ万博)に出品された工芸品が、19世紀後半から20世紀初頭にかけてパリを中心に一大旋風を巻き起こし、当時のほとんどの作家に少なからず影響を与えました。

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喜多川歌麿「母子図 たらい遊」 と メアリー・カサット「湯浴み」 です。
こうして比較して見てみると影響を受けたのが、よく分かります。
カサットの作品は1891年頃となっていますが、それまではこうした場面を描くことはなかったです。

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今回の目玉とも言える、モネの「ラ・ジャポネーズ(着物をまとうカミーユ・モネ)」です。
モネが第2回印象派展(1876年)に自分の奥さんに和服を着せて描いた作品です。
金髪はカツラだそうです。
一年以上に渡る修復を終え世界初公開となっています。

231.8x142.3cmの大作です。
モネはジャポニスムの影響を最も受けた画家の一人だと思いますが、
はっきりとした日本調の絵画はこれ一点です。
他の作品は、モネの中でジャポニスムを昇華させていったのだと思います。

モネのファンも沢山見に来ていたみたいで、
パリのオランジュリー美術館がよかったなどと話されていました。
200点以上ある睡蓮の作品の中でも、オランジュリーの睡蓮は特別だと感じました。

他にも、ゴッホやムンクなどの作品が浮世絵の影響を受けていのを比較して見せてくれて、
大変興味深く面白かったです。

美術館を出ると雨になっていました。
帰り道の沿道は人が多いなと思っていたら、今日は時代祭の日でした。
雨降ってるし、コンデジしか持ってこなかったので、見学せずに帰路につきました。

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