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玉造小劇店 配給芝居vol.16「ひとり、独りの遊戯」 [芝居]

2015年6月28日(日)晴

「さいとうひかる」という人物の一代記を描く芝居です。
主人公は戦前、日本人と朝鮮人の間に生まれ、13歳までは女性だったという人物。大陸で身を守るために“男”となり、日本帰国後はヤクザ稼業に手を染める-という型破りの生涯を死の床で、回想形式でたどっていきます。

さいとうひかるが生まれるところからこの芝居は始まります。
この出産でひかるの母は亡くなってしまいます。満州の親戚の家に預けられ、馬賊に引き取られて育ち、満州から日本に戻る途中、役者をやっているという男から「男の格好をしろ」と言われ、ひかるは男の子として日本に戻ってきます。

ひかると、さとるの兄弟は、大阪でヤクザになろうとしています。
そこに新入りとしてテツが入ってきて、物語が動き始めます。
女性であるひかるは、しかし、完全に男として大阪のヤクザの世界にどっぷりはまっています。ケンカも強いし、頭もいい。兄のさとるは気の優しい男で、ひかる曰く「この世界には向いていない」といわれます。

ひかるは経営の才能まで発揮しつつ社内で出世し、さとるは泣き落としで借金の取り立てをするという才能を発揮していたところ、預かった拳銃を、「ひかるに惚れた」振りをした共産主義の女子大生とその仲間達に持って行かれそうになります。彼女の足を撃って動けなくし、そして、街中に向かって拳銃を撃ちまくる。そして、自ら獄中に入ることを望みます。

そして、13年の刑期を終えて、女として出てきたひかるにテツがプロポーズして、幕です。

この芝居では、登場人物が人形で出てくる場面があるのですが、必要性があるのかなと感じました。
キャストが11人で43名の登場人物が出てくるので、頭が混乱しそうでした。
座長のゑふさんは、「悲劇をいかにコメディーにするか」と語ってはりましたが、もうちょっと笑いが欲しかったです。

大阪公演は、この日が千秋楽でしたすぐに移動して、7月1日から東京公演と。役者さんも心持ち焦り気味に見えました。
ほぼ満員の状態で、東京での公演も入りがええなと願います。

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