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罪と、罪なき罪 [芝居]

リリパットアーミーⅡのお芝居「罪と、罪なき罪」を観に行ってきました。
場所は、常小屋の弁天町・世界館です。


時は、明治。
士農工商がなくなって四民平等になり、
初めて食す牛鍋屋(すきやき)の流行、
巡査誕生と意識詿違条例(いしきかいいじょうれい、初めて聞きました)、
そして大津事件。

新時代の結婚のあり方や、自由民権などなど、
明治は日本の歴史上もっとも大きな革命の起きた時代といえます。

明治13年。
東京のあちこちに牛鍋屋が出来ました。
日本橋の牛鍋屋「いろは」で、吉川宗明、岸辺光太郎、岸辺春輔、中上川棋左衛門の
四人が牛鍋を食していました。彼らは北州社の弁護士です。
女の話で議論をし、会話が盛り上がっていると、「静かにしてくれたまえ」という声が。
司法省の判事、溝ノ内智明でした。

そんな幕開けで、舞台は始まります。
舞台は二転三転して、
明治24年、大津事件が起こります。

シベリア鉄道起工式に参列したロシア皇太子ニコライ・アルクサンドロヴィッチが、
警備中の巡査津田三蔵に刺され負傷しました。

時の松方内閣は、対露関係の悪化を恐れ法的処置として、犯人を死刑にすべしと要求しました。
これに対し大審院(最高裁)の院長児島惟謙らは、政府の干渉を退け普通謀殺未遂罪を適用し、
犯人を無期徒刑にしました。

以上は史実ですが、
その裏に隠された事実と、それに関わった人物がとった行動とは。


悲しい事実と結末に泣かされました。
お芝居が終わってからも、考えさせられる芝居でした。

今回は、客演が多く初めて観る役者さんも多かったです。
個性的な客演が多くて楽しかったです。
リリパットアーミーⅡならではの、笑いも含めて観応えのある舞台で、
改めて小劇団のパワーを感じました。

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